大手損害保険6社は13日、2008年4−12月期決算を発表した。保有株の価格が下落したため、合計で約4100億円の有価証券評価損が生じた。
一般企業の売上高に当たる正味収入保険料は6社とも減少。新車販売の低迷に伴い、主力の自動車保険が苦戦した。最大手の東京海上ホールディングスは1・3%減の1兆6659億円、損保ジャパンは3・3%減の1兆44億円。日本興亜損害保険も4・6%減の5062億円にとどまった。
損保ジャパン、ニッセイ同和損害保険は純損失(赤字)を計上。あいおい損害保険、日本興亜は純利益(黒字)を確保したが、利益水準は前年同期に比べ減少した。
東京海上は初めて経常赤字となり、純利益は前年同期比96・5%減の46億円にとどまった。グループ企業を再編し、08年4月に発足した三井住友海上グループホールディングスの純利益は120億円だった。
09年3月期に関しては、東京海上が業績見通しを下方修正し、純利益は前期比95・4%減の50億円にとどまる見込み。損保ジャパンとニッセイ同和は純損失を予想した。