内閣府は13日、日本経済の決算書に当たる2007年度の国民経済計算を発表した。07年末時点の家計の金融資産は前年比4・0%減の1503兆6000億円となり、5年ぶりに減少。米サブプライム住宅ローン問題による株価の下落で、個人金融資産が目減りしたことが裏付けられた。
金融危機が深まった08年末は一段と減少しているとみられる。
国民が保有する土地や株式などの資産から負債を差し引いた正味資産に当たる「国富」は2・3%増の2794兆5000億円と、2年連続で増加。海外とのモノ、サービスなどの取引を示す経常収支の黒字額が増えたことが寄与した。
財産の総額を示す「総資産」は、株式の評価額が下がったことが響き、1・4%減の8427兆7000億円。「負債」は3・2%減の5633兆3000億円だった。土地の資産額は0・9%増の1253兆6000億円。株式資産額は22・9%減の559兆円だった。