日銀は13日、企業の資金繰り支援策として検討している社債購入について、対象とする社債の格付けを「シングルA相当以上」とする方向で調整に入った。日銀は金融機関からの担保として「トリプルB相当以上」の社債を受け入れているが、財務の健全性を維持するため、買い入れ対象はリスクが比較的低い社債に限定する。
18日から2日間の日程で開く金融政策決定会合で決める。
この会合では、企業の資金繰り支援のため4月末までの時限措置として導入した、社債などを担保に金融機関に低利で資金供給する新たな公開市場操作「企業金融支援特別オペ」や、3月末までとしているコマーシャルペーパー(CP)の買い入れの延長についても議論する見通し。
社債の買い入れ総額は数千億円から1兆円を上回る規模の間で調整するとみられる。