景気後退に伴う企業の広告宣伝費の抑制に伴って広告大手の業績が悪化している。広告3位のアサツーディ・ケイが13日発表した2008年12月期連結決算は、売上高が前期比8・2%減の3994億円、純利益が60・3%減の21億円と減収減益となった。
最大手の電通も9日に09年3月期連結決算見通しを売上高が従来の1兆9460億円から1兆8665億円、純利益を252億円から110億円に下方修正。2位の博報堂DYホールディングスも売上高見通しを1兆808億円から1兆430億円、純利益を42億円から23億円に下方修正した。3社とも主力のテレビ広告の売上高が大幅に減少した。
これを受けて電通は13日、俣木盾夫会長ら7人の取締役の退任を発表。新たに執行役員を8人増やして経営体制を刷新、業績の回復を目指す。博報堂も米PR会社「ケッチャム」と業務提携、海外に活路を見いだす構えだ。