東京証券取引所2部上場のマンション分譲会社ニチモは13日、東京地裁に民事再生手続き開始を申し立て、受理されたと発表した。負債総額は約757億円。
米国サブプライム住宅ローン問題を発端とした不動産市況の悪化で販売が低迷。167億円の債務超過となり、資金繰りも悪化。支払手形決済資金のめどが立たず、自主再建を断念した。2008年9月期連結決算は売上高353億円、純損失は102億円だった。
ニチモは1955年設立。東京や大阪を中心に中高層の分譲マンション事業を展開。バブル期の拡大路線が裏目に出て、一時経営が悪化、その後金融機関の支援で再建を目指していた。
東証は13日、ニチモ株式を3月14日付で上場廃止にすると発表した。