ビール大手4社の2008年12月期連結決算が13日、出そろった。キリンホールディングスとサントリー、アサヒビールの純利益が過去最高を更新。サッポロホールディングスも2年連続の増益だった。国内市場が縮小する中、積極的な企業の合併・買収(M&A)やコスト削減で収益を確保する戦略が奏功した。
キリンは買収したオーストラリアの乳業メーカーや協和発酵キリンが連結対象となり、海外の酒類事業も堅調だったため、売上高が初めて2兆円を超えた。営業利益は1459億円、純利益は801億円と、いずれも前期比で20%以上伸びた。
サントリーはビール事業が初の黒字を計上し、純利益が33・2%増の320億円と大幅増。高級ビール「ザ・プレミアム・モルツ」や第3のビール「金麦」の販売が大きく伸びた。
原材料高に伴う値上げなどの影響で、アサヒの売上高は0・1%減の1兆4627億円と横ばいだったが、広告費や販売促進費の削減を進め、純利益は8年連続で過去最高を更新した。
シェアでサントリーに抜かれ4位に転落したサッポロは、販売数量の減少に伴い売上高は7・7%減の4145億円。ただ、アルコール以外の飲料事業の黒字転換が寄与し、純利益は38・7%増の76億円と増益を確保した。
(2009年2月13日17時21分 スポーツ報知)
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