東芝は13日、ドイツの自動車大手フォルクスワーゲン(VW)と電気自動車の開発で提携したと発表した。VWの小型電気自動車に搭載する動力源の電気モーターや周辺機器を開発する。
電気自動車は温室効果ガスの二酸化炭素(CO2)をほとんど排出しない利点があり、世界的に需要が急拡大する見通し。環境対応車の開発をめぐっては、パナソニックがトヨタ自動車と自動車用電池で共同事業を手掛けるなど電機、自動車メーカー間の提携が加速しそうだ。
12日に東芝の西田厚聡社長とVWのビンターコルン会長がドイツで協力趣意書に署名した。
東芝は自動車に搭載する新型電池の工場を新潟県に建設する計画も打ち出しており、電池を環境対応車事業の柱に育てる戦略。VWとの提携を機に自動車用電池の供給先を一気に広げたい考えだ。