鳩山邦夫総務相は13日、閣議後の記者会見で、オリックス不動産への「かんぽの宿」一括売却問題をめぐる日本郵政の西川善文社長の進退について「西川社長にはまだ重大な仕事が残っている」と述べた。
かんぽ問題については「正義にもとるようなことが行われているとの疑いを強く持っており、それを解明する責任が私にはある。日本郵政も国民の声に従い新たな対応を取ってもらいたい」と指摘。ただ「西川社長や(オリックスの)宮内義彦会長とけんかするとの意識はまったく持っていない」と強調した。
総務相はこの日午後、西川社長から、一括売却の理由や入札の経緯などの説明を受ける予定で、「(今日の面会は)仕事の話をされると思っている」と語った。
12日の衆院本会議で総務相は、西川社長の経営責任について「現在、(日本郵政に入札の経緯などの)報告を求めているので、その答えを見てから判断したい」と述べ、西川社長の進退を含めて検討する意向を示していた。