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2009年02月13日(金) 16時50分

法人市民税425億円減 豊田市が新年度予算案東京新聞

 愛知県豊田市は13日、2009年度当初予算案を発表した。本社のあるトヨタ自動車の純損益の赤字見通しを受け、法人市民税は過去最高を記録した08年度当初予算から425億円(96・3%)減の16億2800万円。4割を超す減少は記録の残る1965年度以来初めて。

 法人市民税の大幅減に、財政調整基金などからの繰入金282億円と市債107億円で対応。一般会計の総額は1645億円で前年度比3・9%減にとどめた。

 ただ、08年度に中間納付された税の還付金が190億円見込まれるため、実質的な予算規模は1455億円。05年に近隣6町村と合併する前の水準となる。

 厳しい財政状況を受け、市は09年度に着工予定だった市東庁舎の建設を見送る一方、1月に認定された環境モデル都市の関連事業費は総額68億3千万円を計上。

 市は「メリハリをつけた予算とした」としている。

 鈴木公平市長は「法人市民税のここまでの落ち込みは予想していなかった。予算は緊縮型で、経験したことのない切り込み方。予算の使い方などをあらためて考え直す機会になった」と話した。

(中日新聞)

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2009021390134102.html