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2009年02月13日(金) 13時27分

「ダム中止」国に提出へ 滋賀、大阪知事東京新聞

 滋賀県の嘉田由紀子知事と大阪府の橋下徹知事は13日、国の「淀川水系河川整備計画案」に盛り込まれている大戸川ダム(大津市)の建設中止を事実上求める意見書を、国土交通省近畿地方整備局の木下誠也局長に提出した。

 河川法に基づいて国から意見を求められていた嘉田、橋下両知事と京都府の山田啓二知事、三重県の野呂昭彦知事は昨年11月、「一定の効果を認めるが、建設の優先度は高くない」として、大戸川ダムの建設反対で合意。計画案を基に策定される河川整備計画に同ダムを位置付けないよう求めている。

 山田知事は府議会や市町村の意見を聴き、2月末にも提出する方針。野呂知事は10日付で意見書を提出した。国は各知事の意見を受け、計画に大戸川ダムを盛り込むかどうか判断する。

 2009年度政府予算案では、ダム本体や周辺道路整備関連の事業費計上が見送られている。

 淀川水系で国は大戸川ダムなど4ダムを計画。4知事は、京都府の天ケ瀬ダム再開発と三重県の川上ダム建設は容認、滋賀県北部の丹生ダムは判断を留保することで合意している。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2009021301000059.html