民主党の輿石東参院議員会長は13日午前の参院議員総会で、定額給付金の財源を確保する2008年度第2次補正予算関連法案の採決について、衆院再議決で造反する可能性を示唆した小泉純一郎元首相がロシアから帰国する20日以降まで見送る方針を表明した。
輿石氏は「小泉氏は『(与党が衆院で持つ)3分の2を使うのはおかしい』という私たちの声を代弁してくれた。少なくとも小泉氏のお帰りを待って法案を扱えばいい」と述べた。衆院再議決での小泉氏らの造反を期待し、成立を阻止したい狙いだ。
与党はこれまでに、17日の参院財政金融委員会での採決を求めるなど、来週中の衆院再可決による成立を目指していた。民主党は輿石氏の意向なども踏まえ、13日午後に拡大幹部会を開いて当面の国会対応方針を協議する方針だ。
小泉氏は学術交流の一環で14日から20日までロシアを訪問する。