福島県国見町で1月、両親を殺害したとして長女が逮捕された事件で、県警は13日、自分の娘も殺害しようとした疑いが強まったとして殺人未遂の疑いで、同町職員武田京子容疑者(51)を拘置期限の15日に再逮捕する方針を固めた。
県警によると、武田容疑者は両親を殺害した後、仙台市に住む娘宅を訪問。殺害しようとしたが抵抗され、未遂に終わった疑いが持たれている。
武田容疑者は1月24日未明、実家で就寝中だった農業後藤春夫さん(76)と妻キミさん(75)の首をひものようなもので絞めて殺害した疑いで逮捕された。
武田容疑者が「両親の夕食に薬を混ぜた」と供述していることも県警への取材で分かった。県警は睡眠導入剤のようなものを飲ませた後、眠っている両親の首を絞めたとみている。
県警の調べに対し、武田容疑者は「自分の病気やこれからの生活を悲観していた。家族と一緒に死のうと思った」などと供述。県警は、両親と娘を巻き込んだ無理心中を図ろうとした可能性もあるとみている。
武田容疑者は昨年5月から病気を理由に仕事を休んでいた。