熊本大病院(熊本市)は13日、がんの手術をした60代の男性患者の体内にガーゼを置き忘れ、その摘出手術後に一時、集中治療を必要とする状態になったことをホームページで公表した。現在、男性の健康状態は回復しているという。
病院のホームページによると、男性患者はがん手術の6日後に微熱があり、CT(コンピューター断層撮影)で体腔内からガーゼが見つかった。ガーゼ摘出手術後、呼吸状態改善のため集中治療が必要となり、その後回復したという。
手術の執刀医や実施時期など詳しい状況について病院は「患者のプライバシーにかかわる。ホームページでの公表が病院の方針」として、明らかにしていない。
原因については(1)ガーゼを体内の直視できない部分に置いた(2)枚数確認が不徹底だった(3)手術直後のエックス線写真の確認が不十分だった−などとしている。