長野県・諏訪湖で湖面に張った氷が、せり上がりうねるような筋ができる「御神渡り」の拝観式について、八剣神社(同県諏訪市、宮坂清宮司)は13日、暖冬の影響で中止した。
拝観式は氷の筋の様子で世相や農作物の出来を占うなどの儀式。御神渡りは昨年、2年ぶりに確認されたが、今冬は、1月中旬に湖面の広い範囲で薄い氷が張ったものの、すぐ解けた。氷点下10度以下の朝の冷え込みが、数日続かないとできないという。
長野地方気象台によると、諏訪の1月下旬から2月上旬の平均気温は、最高、最低ともに平年と比べ3、4度高かった。
宮坂宮司は「こういう気象状況なので、仕方ない」と話した。