三重県教育委員会は13日、いじめの温床とされる学校裏サイトに絡むトラブルを防ぐため、4月から県内の公立中学、高校計約230校に関する非公式サイトの監視を始めると発表した。民間会社に検索などの業務を委託、2009年度当初予算案に約1115万円を盛り込んだ。
県教委によると、対象は学校名の入った自己紹介サイト(プロフ)や掲示板など不特定多数が書き込めるサイト。生徒への誹謗中傷があった場合はプロバイダー(接続業者)に削除を要請、自殺や犯罪に結び付く書き込みは警察とも連携して対処する。
県教委は「善意のサイトでも第三者が情報を悪用するケースがある」と指摘。個人情報や写真が掲載されているサイトが見つかったときなどは、学校を通じて生徒や保護者に危険性を伝える。