中国電力は13日、広島県内の6つの水力発電所で、最長で約18年間にわたり過剰に水を取っていたと発表した。既に適正な状態に戻しており、同日、国土交通省中国地方整備局に経緯を報告した。
中国電力によると、発電用に取水する前に、ダムから下流域へ放流する水量が、河川法や地元漁協との協定に基づいて定めた河川維持流量を下回っていたため、結果的に取水量が過剰になった。
関連設備を管理する2事業所で、水利権の更新時に放流方法を誤って定め、その後の管理方法が不明確となっていたのが原因という。
また第三者機関の調査でも「組織的かつ故意とは認められない」との結論が出ており、中国電力は「隠ぺいではなかった」と説明している。