中国銀行は、現金自動預払機(ATM)の前で携帯電話を使っている人や顔を隠すなどした不審者らを自動認識し、注意喚起や警告をする振り込め詐欺防止システムを一部の店舗に導入、年金支給日の13日に運用を開始した。
開発した警備大手セコムによると、金融機関への導入は初めて。
カメラとマイクの付いた監視ユニットが、不審者や被害に遭う可能性がある人を認識。自動音声で携帯電話の使用中止を促したり、顔を見せるよう呼び掛ける。
必要に応じて画像を受信したセコム画像センター(大阪府箕面市)の社員がマイクで利用者に直接話し掛けるほか、警察への通報も行う。
中国銀行は防犯上の理由から設置場所などを明らかにしていないが、「今後は定額給付金を装った振り込め詐欺も予想される。利用者の被害予防の意識が高まれば」(担当者)と話している。