カトリックの総本山、バチカン市国がムソリーニ政権下のイタリアとの「ラテラノ条約」締結により世界最小の独立国として誕生して以来、12日までに80周年を迎えた。バチカンでは同日、法王ベネディクト16世も出席して記念コンサートが行われた。
19世紀後半のイタリアの独立・統一で、バチカンはイタリア中部全域を占めた法王領を接収され対立。1929年2月11日、双方の間で同条約が結ばれ、イタリアがバチカンを独立国として認めることで和解した。
コンサートでは、1000人以上の観客を前に作曲家ヘンデルの宗教曲「メサイア」の演奏と合唱が披露され、法王は「バチカンの領土は小さいが、大きな使命を持つ」とあいさつした。
バチカンの国土面積は44ヘクタールと東京ドーム10個分ほどしかないが、世界約10億人のカトリック教徒に大きな影響力を持つ。(共同)
(2009年2月13日11時49分 スポーツ報知)
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