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2009年02月13日(金) 13時33分

認知届偽造で中国人容疑者逮捕 子に日本国籍取得で東京新聞

 子供に日本国籍を取得させるため、日本人男性が認知したとする虚偽の届けを提出したとして、警視庁組織犯罪対策1課は13日までに、有印私文書偽造などの疑いで、東京都豊島区池袋、無職沈楠容疑者(28)と同居している無職王宗容疑者(29)、ブローカーの郭清清容疑者(34)の中国人3人を逮捕した。

 同課によると、3人は子供が母親の胎内にいる時に認知することで日本国籍が与えられる「胎児認知」の制度を悪用。沈、王両容疑者との間にできた女児について、日本人の男性(56)を父親とする認知届を偽造し昨年1月22日に東京都東久留米市役所に提出、出産後には出生届を提出した疑い。

 郭容疑者が以前偽装結婚を仲介した日本人男性の名義を勝手に使っていたが、認知届を出した際、男性は傷害事件で服役中だった。沈容疑者から郭容疑者には80万円の報酬が渡っていた。警視庁はDNA鑑定で、女児の両親を沈、王両容疑者と確認したという。

 組対1課は、沈、王両容疑者が日本に定住しやすくする目的だったとみており、両容疑者は「子供に日本の教育を受けさせ、親子3人で暮らしたかった」と供述しているという。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2009021301000430.html