大阪府の橋下徹知事は１３日、大阪市の第三セクター「大阪ワールドトレードセンタービルディング」（ＷＴＣ）への大阪府庁移転構想をめぐり、２４日開会の２月議会にＷＴＣの購入費など１０５億２０００万円を計上した２００９年度一般会計補正予算案を提出する方針を決めた。公明党大阪府議団との意見交換で明らかにした。
橋下知事は１３日、大阪市の平松邦夫市長とＷＴＣの社長あてに、予算案と移転条例案が府議会で可決された場合は売買契約締結を求める要請文を送った。
補正予算は、府と市が共同で実施したＷＴＣの建物と土地の鑑定額９９億１０００万円に、消費税や防災行政無線の再整備事業費などを加えた。
財源確保のため約５１億円の府債を発行するほか、公共施設等整備基金、財政調整基金を取り崩す。