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2009年02月13日(金) 12時55分

「ぶつかりげいこは罰」と証言 書類送検の兄弟子東京新聞

 大相撲時津風部屋の序ノ口力士、時太山=当時(17)、本名斉藤俊さん=の暴行死事件で、傷害致死罪に問われた元親方山本順一被告(58)の公判が13日、名古屋地裁(芦沢政治裁判長)で開かれ、傷害致死の疑いで書類送検された力士(29)が証人として出廷し、「ぶつかりげいこは罰だった」と証言した。

 斉藤さんが相撲を続けるかどうか、山本被告に対し、あいまいな態度を取ったため「元親方は怒っていると思った」と述べた。けいこ場のてっぽう柱に縛った場面では「元親方から『逃げ出さないように縛っておけ』と指示があった」と証言した。

 検察側が「親方の指示には絶対逆らえないのか」と問うと「できません」と答え、山本被告がビール瓶で斉藤さんの額にけがを負わせた点について、山本被告から「腕時計が当たったことにしよう」と持ち掛けられたことを明らかにした。

 力士はまげ姿で入廷。被告人席に座る山本被告とは目線を合わすことなく足早に証言台の前に立った。山本被告は手を前に組み、厳しい表情だったが、時折力士を見詰める場面もあった。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2009021301000395.html