北方領土の国後島などを管轄するロシア南クリール行政区のコワリ区長が北海道根室市に、国後と色丹両島から青少年のアイスホッケーチームを派遣して北海道で親善試合を開きたいとの文書を送付していたことが13日、分かった。
根室市によると、文書は10日、ファクスで届いた。3月23日から4月1日にかけて、27人を派遣するとの内容で「ビザなし交流の発展や拡大、両国民間の友好関係強化を促す」と記載している。
しかし1月には、ロシア人住民への人道支援事業が、ロシア当局による出入国カード提出要求をめぐって中止となっており、市は行政区側の真意を測りかねている。
コワリ区長は昨年10月に根室市を訪問した際の記者会見で、北海道でアイスホッケーの親善試合を開きたいとの意向を表明。支援物資も、4島側の船で根室市まで引き取りにいく考えを示している。