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2009年02月13日(金) 11時06分

IC乗車券に電子マネー 地下鉄と名鉄、10年度から東京新聞

 名古屋市交通局と名古屋鉄道は12日、2010年度から市営地下鉄、市バス、名鉄電車に共同で導入するICカード乗車券に、買い物の支払いができる電子マネー機能を付ける方針を明らかにした。JR東日本のSuica(スイカ)など、関東や関西ではIC乗車券による電子マネーサービスが普及しているが、東海地方の鉄道事業者では初めて。

 駅の専用機でお金を蓄えたIC乗車券を、買い物時に店頭の読み取り機にかざせば、手軽に電子決済ができる。まずは駅構内にある売店や自動販売機で使えるようにする。

 利用できる店舗が増えれば増えるほど、IC乗車券の魅力が高まるとして、市交通局は地下鉄に接続する地下街や公共施設に広げるほか、コンビニエンスストアやスーパーの開拓にも力を入れる。名鉄もグループ内の相乗効果を高める形で店舗拡大を検討している。

 IC乗車券は、定期入れのまま自動改札機にかざすだけで通過できる。JR東海は06年、在来線でIC乗車券のTOICA(トイカ)を導入したが、電子マネー機能を付けていない。JR東海広報部は「現在勉強中」としている。

(中日新聞)

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2009021390110616.html