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2009年02月13日(金) 03時05分

大阪の石綿除去業者を告発 脱税容疑、税理士関係者も東京新聞

 大阪国税局は12日までに、2007年9月期までの2年間で約1億1800万円の所得を隠し、法人税約3500万円を脱税したとして、法人税法違反容疑で、大阪府東大阪市のアスベスト(石綿)除去工事業「エスポワール」と井坂博英社長(54)を大阪地検に告発した。同容疑で、税務処理を依頼していた「寺田税理士事務所」(大阪府高石市)の寺田寛事務員(38)も告発した。

 関係者によると、井坂社長は数社に工事を外注したように装い、架空の外注費を計上して所得を圧縮。寺田事務員は外注を装うため協力してくれる会社を探し、数百万円の報酬を得たもようだ。

 井坂社長は「石綿除去の受注が急増したが、一過性だと思い、なくなったときに備えた」と話しているという。追徴税額は重加算税を含め約4800万円で、修正申告に応じ全額納付したとみられる。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2009021201000994.html