ヤミ金業者からの借金を返済するために銀行から口座をだまし取ったとして、長野県警は12日までに、詐欺容疑で長野県原村、農業小林佳子容疑者(50)と夫宏之容疑者(52)ら3人を逮捕した。県警によると、口座は業者がヤミ金返済や振り込め詐欺入金の受け皿に使っていたという。
調べでは、借金があった佳子容疑者は2003年、連日の督促電話の中で、業者から利子の免除と引き換えに口座の譲り渡しを持ち掛けられた。
その後、3人は佳子容疑者の名義などで50余りの口座をつくり、1口座当たり約2、3万円で業者などに転売したとみられる。同じ名義の口座が多いことに気付いた銀行が県警に相談した。
調べでは、3人は08年7月、長野県諏訪市の銀行から通帳やキャッシュカードなどをだまし取った疑い。