大阪市の平松邦夫市長は12日の記者会見で、全国で「ワーストワン」とされる市内の街頭犯罪発生件数を4割減らし、放置自転車を半減させるとする数値目標を発表した。
「元気な大阪」を目指す政策構想の一環で、市長は「高いハードルだが、市民に自分たちが主役という気持ちをもってもらい一歩ずつ進んでいきたい」と決意を示した。
市内で2007年に発生した路上強盗などの街頭犯罪は約4万4000件。市は、住民による防犯パトロールの強化などで、11年に約2万7000件まで減らすのが目標。
駅周辺の放置自転車対策は、繁華街キタとミナミで撤去回数をこれまでの5倍に増やすなどして、07年度の約5万台を11年度に約2万5000台にする。
このほか、ごみ処理量を07年度の約148万トンから11年度に130万トンに削減することや、全国学力テストの無解答率を全国平均以下とすることも掲げた。