国土交通省は12日、トヨタ自動車の「ハイエース」などを改造した車両約680台について、車検を取り直す際に、窒素酸化物(NOX)の排出規制に適合しているのに、自動車検査証に不適合車と誤って記載したミスがあったと発表した。不適合車は車検更新ができなくなるため、業界団体を通じ注意を呼び掛けた。
対象は1998年8月−2003年8月、2・5トン以上の新車として登録された後、キャンピングカーや警察車として座席を取り外すなどの改造をした車両。
8都府県では02年10月以降、NOX排出基準が強化され、一定の排出量を超えた車両は10年の猶予期間を過ぎた後に車検の更新ができなくなり、不適合車として車検証に記載されるようになった。
ミスが見つかったうち1台は既に廃車にされた。国交省は「システム上の登録ミス。原因を究明し、ほかの車種にも誤記載がないか調べる」としている。