JR西日本とグループ会社9社が大阪国税局の税務調査で、2008年9月までの3年間に印紙税約7800万円の納付漏れを指摘されていたことが、12日分かった。JR西側は指摘を認めており、過怠税は約8600万円に上るという。
JR西などによると、同社は子会社に一部の駅の運営業務を委託。乗客の切符代などの売上金をJR西が回収する際に子会社に渡す「駅回金書」と呼ばれる文書に収入印紙を張っていなかった。
文書は金銭の受領を証明するためのものだが、JR西は1987年の発足以来収入印紙を張っていなかった。国税局は裏付けの取れた3年間の約28万8000枚分について、印紙税の課税対象になると判断したとみられる。
別の子会社にも、経営する店の客への領収書に収入印紙を張らないなどの納付漏れがあったと指摘したもようだ。
JR西は「見解の相違があったが、真摯に受け止める」としている。