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2009年02月12日(木) 10時10分

タイ米注文に汚染ベトナム米販売 三笠フーズの不正転売東京新聞

 「三笠フーズ」(大阪市)による汚染米不正転売事件で、同社社長冬木三男容疑者(73)=不正競争防止法違反容疑で逮捕=らが、タイ産米の注文に対して農薬アセタミプリドに汚染されたベトナム産米を酒造会社に販売していたことが12日、関係者の話で分かった。

 通常、タイ産はベトナム産より高価で、大阪、福岡、熊本の3府県警合同捜査本部は汚染米を食用と偽った上、産地も偽装して利幅を大きくした疑いがあるとみて調べている。

 これまでの調べでは、冬木容疑者らは昨年1月上旬から8月下旬、アセタミプリドに汚染されたベトナム産うるち米を正規米に混ぜ、計896トンを九州の酒造会社6社に食用と偽って販売した疑い。

 関係者によると、酒造会社6社の一部はもともと、タイ産米を注文。冬木容疑者側から「ベトナム産米だ」との説明もなく、タイ産米と信じて購入したという。

 昨年9月に汚染米問題が発覚、産地もベトナムだったことが判明した。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2009021201000195.html