国府宮の「はだか祭」などとともに尾張三大奇祭の一つとされる名古屋市中村区の七所社の祭礼、「きねこさ祭」が11日、同社一帯で営まれた。名古屋市の無形民俗文化財に指定され、厄よけや五穀豊穣(ほうじょう)を願い千年以上前から続く祭礼。今年は祝日と重なったこともあり、1万人以上が詰めかけた。
最初の「川祭り」では、後厄の氏子ら12人がふんどし姿となり、長さ7メートルの竹を担いで庄内川の中へ。川の中ほどに立てた竹に松井重樹さん(41)がよじ登り、倒れた方向で今年の運勢を占った。
結果は「吉」となる南南東の方向で、見守った観衆は大喜び。「景気もよい方向に向かってもらわんとね」との声が漏れた。
(中日新聞)