北海道釧路市の釧路川にラッコが姿を現し、愛らしいしぐさで集まった市民や観光客を楽しませている。見物にきた保育園児たちは「くうちゃん」と大声で呼び掛け、早くも人気者だ。
ラッコが見つかったのは観光名所にもなっている幣舞橋付近。釣り人らによると、11日昼ごろから姿を見せたという。一夜明けた12日も水中に潜ったり、あおむけに浮かびながら貝を食べたりと元気いっぱい。警戒する様子もなく、人々が詰め掛けた岸壁に近寄ってくることもある。
釧路市動物園によると、ラッコはアリューシャン列島やアラスカなどの北太平洋に生息しており、釧路川でラッコが確認されるのは珍しいという。国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストでは絶滅危惧種に分類されており、同園の山口良雄園長は「しばらくすると沖に戻ると思うが、刺激しないようそっと見守ってほしい」と話している。
(2009年2月12日18時06分 スポーツ報知)
http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20090212-OHT1T00232.htm