日産自動車は12日、世界的な販売不振や円高の影響で急激に業績が悪化したことを受け、2010年春の新卒採用を、09年春の約580人から数十人程度に絞り込むことを明らかにした。ホンダも同日、10年春の採用を09年より4割少ない890人にすると発表した。
世界的な景気低迷で自動車市場の回復のめどが立っておらず、ほかの大手メーカーや関連産業にも、採用抑制の動きが広がりそうだ。
日産は10年3月末をめどに、国内の1万2000人を含む従業員2万人を削減する大規模なリストラを計画。経営危機で人員削減などの大掛かりなリストラ策を進めていた2000年春でも157人の新卒者を採用していた。
ホンダの新卒採用が1000人を下回るのは06年春以来、4年ぶり。昨年夏までは新興市場を中心に需要が好調だったことから、ここ数年は採用を増やしていた。
(2009年2月12日14時06分 スポーツ報知)
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