米航空宇宙局(NASA)は11日、シベリア上空約800キロの宇宙空間で、米国の商業通信衛星とロシアの通信衛星が10日に衝突、大量の宇宙ごみが発生したことを明らかにした。AP通信が伝えた。
機能している通信衛星が巻き込まれる衝突は初という。NASAによると、ほかの人工衛星などへの宇宙ごみの影響は数週間後にならないと分からないが、約400キロの高度を周回している国際宇宙ステーションや、22日以降に予定されている若田光一さんが搭乗する米スペースシャトルの飛行への影響は低いとみられるという。
衝突したのは、1997年に米衛星携帯電話会社イリジウムが打ち上げた通信衛星と、93年にロシアが打ち上げ、現在は機能停止したとみられる通信衛星。いずれも450キロ以上の重さがある。
NASAによると、打ち上げたロケットの部品や衛星の破片が偶然衝突したことは過去に少なくとも4回あるという。(共同)
(2009年2月12日11時20分 スポーツ報知)
http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20090212-OHT1T00138.htm