米国の自然保護団体「全米オーデュボン協会」は10日、地球温暖化の影響で北米に生息する野鳥の越冬地が過去40年間で平均56キロも北上したとする報告書を発表した。
500キロ以上も北上した種もあり、同協会は「生態系の異変が起きている。温暖化対策に取り組まないと、多くの野鳥が危機にさらされる」と警告している。
1966年以来、毎年クリスマス前後に数万人の愛鳥家が観察した記録を基に、305種の野鳥の越冬地を分析。その結果、58%に相当する177種の越冬地が北に移動、100マイル(約161キロ)を超える移動も60種以上でみられた。野鳥の越冬地の変化は珍しくないが、多くが北へ移動したことから、温度上昇が原因と考えられるという。
(2009年2月12日06時02分 スポーツ報知)
http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20090212-OHT1T00063.htm