記事登録
2009年02月12日(木) 13時01分

詐欺:「浄水器交換を」と詐欺 容疑の訪問販売業者逮捕−−県内でも相談 /秋田毎日新聞

 うそをついて高額な家庭用浄水器を売りつけたとして、岩手県警生活環境課などは8日、訪問販売業者「メディカル・フューチャー」(東京都台東区、大塚隆行社長)盛岡支店の元支店長で無職、佐藤健容疑者(29)=盛岡市西青山=ら元社員4人を、特定商取引法違反(不実の告知)と詐欺容疑で逮捕した。いずれも容疑を否認しているという。
 逮捕容疑では、佐藤容疑者らは共謀して08年6月4日、浄水器の点検を装って青森市の女性事務員(53)宅を訪問。交換する必要がないのに「この浄水器の寿命は終わっていて機能しません」などと言ってだまし、浄水器を三十数万円で買い替えさせたとしている。
 同県警は同支店は04年8月から4年間で北東北3県の購入者約1100人から総額4億5000万円を売り上げたとみている。
 同県警や同県民生活センターによると、佐藤容疑者らは「無料で浄水器の点検をする」などと電話し、勧誘目的を言わずに訪問しては「水道水を飲み続けると体に悪い」と消費者の不安をあおったという。同県は08年11月、特定商取引法に基づき同社に3カ月間の業務停止命令を出した。
 秋田県生活センターによると、同社に関する県内の相談は4件。08年2月ごろ、秋田市の60代女性から「今の浄水器は体に合わないなどと浄水器を45万円で売りつけられた。解約できないか」という問い合わせがあり、クーリングオフを勧めて会社側に対応させた。
 佐藤貞悦センター長は「おそらく氷山の一角だろう」と話している。【狩野智彦、坂本太郎】

2月12日朝刊

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090212-00000099-mailo-l05