市民がボランティアで立川市の歴史や文化を紹介するガイドを務める「たちかわ まちの案内人」(立川観光協会主催)が、新年度から観光ツアーをスタートさせる。このほど参加者を案内する三つのコースが決まり、同市砂川町の荻田利雄さん(73)が案内人の代表に就任した。
コースは、〈1〉諏訪神社や普済寺などJR立川駅から南側を歩く〈2〉阿豆佐味天神社や古民家園など市北部の玉川上水、五日市街道周辺を歩く〈3〉立川広域防災基地を歩く——の3種類。
ツアーでは、立川観光協会に登録した40〜70歳代の約30人が、歴史や自然を解説しながら4〜7キロを2〜3時間かけて歩く。〈2〉では砂川闘争の歴史も振り返り、〈3〉は、希望に応じて立川防災館(立川市泉町)での「地震体験」なども盛り込む予定。いずれも散策に最適な春や秋に実施する考えだ。
ガイドを務める市民は昨年、同協会の案内人を養成する講座で学び、立川の魅力を知ってもらうにはどのルートが最良かについて、実際に歩いて検討してきた。代表の荻田さんは、「基地の問題があった立川は今、文化都市になった。古い文化の中から新しい立川が芽生えていることを伝えたい」と意気込んでいる。
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/tokyotama/news/20090211-OYT8T00959.htm