医薬品卸大手のスズケン(名古屋市)は12日、全国の営業拠点で事務職などとして働く契約社員241人について、4月1日付で原則全員を正社員化すると発表した。スズケンの担当者は「正社員化で業務水準を向上させ、業績アップにつなげていきたい」と狙いを話している。
製造業中心に非正規労働者の削減が続いているが、スズケンは業績が堅調なため、将来の成長に備えることにした。正社員化によって、社内業務をきちんと伝えていけるほか、社員の働く意欲を高められるとしている。
対象は、事務職などの契約社員約500人から定年退職後の再雇用で働く社員を除く241人で、全員が正社員化を希望している。面接や適性検査などの審査があるが「できるだけ全員を登用する」(同社)という。転勤のない地域限定の正社員で、月給や賞与が増えるほか退職金も支給されるようになる。