パイオニアは12日、正社員6000人、派遣・請負社員4000人の合計約1万人の従業員を削減すると発表した。薄型テレビに使われるディスプレー事業についても、2010年3月までに完全撤退する。
世界的な景気悪化を受けて家庭用エレクトロニクス事業の不振に歯止めがかからず、09年3月期の連結決算では1300億円の純損失を計上する見通し。カーナビなど主力の自動車向け事業に人材や資金などの経営資源を集中させて生き残りを図りたい考えだ。
生産、販売体制の再編も進め現在、全世界で30社ある生産関連会社を約3割減らし、生産コストを圧縮。販売拠点の統廃合も進める。役員報酬の減額幅も拡大する。
(共同)