【ニューヨーク11日共同】米ニューヨーク州のクオモ司法長官は11日、米証券大手メリルリンチが2008年12月に約36億ドル(約3250億円)のボーナスを幹部に支払ったとの調査結果を公表、高額なボーナス支給を厳しく批判した。メリルは金融危機で巨額損失を計上して公的資金を受け入れ、米銀行大手バンク・オブ・アメリカに救済合併されただけに、高額報酬への批判は一層強まりそうだ。
調査結果によると最も高額だった幹部4人のボーナスは計1億2100万ドルに達した。約700人が1人当たり100万ドル以上を受け取っていた。
クオモ長官はメリルが巨額損失を把握しながらバンカメの合併を前に「支払い時期をひそかに繰り上げて」幹部にボーナスを支払ったとしている。例年は1月の支給だった。