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2009年02月12日(木) 10時54分

日ロ協定、近く署名可能を示唆 原子力協力でロシア側東京新聞

 【モスクワ12日共同】ロシア国営原子力企業ロスアトムのキリエンコ総裁は11日、日本とロシアが交渉中の原子力協力協定について「政治的意思があれば、署名のための(最終的な)文書を早期に準備できる」と述べ、「今年初め」の実現に向け調整中のプーチン首相訪日の際にも署名が実現する可能性を示唆した。共同通信との書面インタビューで答えた。

 総裁は、協定の文面について「事務レベルでは完全に合意した」と言明。同協定は「東芝をはじめとする日本企業との協力に道を開く」と述べ、締結実現に期待を示した。

 また、今月3日にプーチン首相がドイツの総合電機大手シーメンスに原子力分野でのロスアトムとの協力協定締結を提案したことに触れ、「新しい合意が既存の合意を損なうことはない。1年前に結んだ東芝との協力合意は有益だ」と説明。原子力発電などの分野で東芝と競合関係にあるシーメンスとの関係強化は日本側との協力発展を阻害しないと強調した。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2009021201000246.html