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2009年02月12日(木) 22時16分

点灯も効果調査も同一業者 大阪の御堂筋イルミネーション東京新聞

 大阪府の橋下徹知事が2009年度から本格実施を目指し試験的に行っている大阪市のメーンストリート・御堂筋のイルミネーションをめぐり、飾り付けの請負業者が、イルミネーションの効果を確かめるアンケートまで受託されていたことが12日、分かった。

 アンケートでは回答者の8割が本格実施に賛成。大阪府はこの結果を基に、点灯区間を拡大する事業費約1億円を09年度予算案に盛り込む方針。橋下知事は府政運営で「府民から見て疑いを持たれないように」と公正性が重要と強調してきただけに、肝いり政策の決定過程の透明性を問う声が上がりそうだ。

 橋下知事は府の活性化にと、御堂筋のイチョウ並木のイルミネーションを提唱。公募で選ばれた業者が、昨年12月から一部区間を発光ダイオード(LED)で飾り付けた。一方、この業者は訪れた人に全体的な印象や、本格的なイルミネーションを見たいかなどを尋ねるアンケートも一括で請け負った。

 橋下知事は、評判が悪ければ本格実施を見送る方針だったが、昨年12月8日の点灯初日に現地を訪れ「大成功」と話していた。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2009021201000959.html