政府の「社会保障改革推進懇談会」(座長・吉川洋東大大学院教授)の初会合が12日、内閣府で開かれた。年金や医療など社会保障の機能強化を求めた昨年11月の社会保障国民会議の提言を具体化するのが目的で、経済・財政運営に関する「骨太の方針2009」に反映させる考えだ。
松本純官房副長官は「厳しい景気状況の中で、社会の安全網が求められている。信頼に足る社会保障制度のため、国民的議論の下、改革を進めたい」と述べ、社会保障制度充実の重要性を強調した。
初会合では厚生労働省、内閣府の幹部に出席を求め、在宅介護支援の強化策や無年金者対策などの取り組み状況を聞いた。今後は月1、2回のペースで会合を開き、関係省庁からのヒアリングを順次行う予定だ。