参院財政金融委員会が１２日午後に２時間行う予定だった、定額給付金の財源を確保する２００８年度第２次補正予算関連法案の審議は、中川昭一財務相に代わり財務副大臣の出席で行うことを民主党が拒んだため見送られた。
中川財務相が１２日午後に税制改正法案審議入りの衆院本会議へ出席する予定だったことを踏まえ民主党の参院側は、参院財政金融委では午前が財務相、午後は副大臣への質疑とすることで与党側といったん合意。しかし民主党の衆院側が１２日になって「参院軽視」などと反発した。
民主党内の衆参の連携不足を露呈した格好で、ほかの野党からも「ぶれているのは麻生太郎首相だけじゃないな」（共産党幹部）と冷ややかな声が上がった。
衆院本会議での税制改正法案審議入りに反対していた民主党の山岡賢次国対委員長は１２日、「財務相は参院に出席すべきだ」と参院側に方針見直しを要請。これを受け、同日昼の参院財政金融委の理事懇談会で民主党は財務相の出席を求めたが、与党は拒否し散会となった。