【シュルーズベリー(英中部)12日共同】進化論の祖、チャールズ・ダーウィンが生まれてから200年となる12日、生誕地の英中部シュルーズベリーなどダーウィンゆかりの地で記念行事が行われた。
今年は進化論を説いた「種の起源」の発表から11月で150年となり、英郵便会社ロイヤル・メールは12日に記念切手を発行。英国各地では11月までさまざまな催しが開かれる。
シュルーズベリーでは同日、ダーウィンが1835年に南米エクアドルのガラパゴス諸島をめぐった際に乗船した英海軍の測量船ビーグル号などをあしらった道標の除幕式が行われたほか、19世紀の衣装を着た人々ら約200人が集まり、誕生日を祝った。200本のろうそくを立てたバースデーケーキも用意された。
神が人間を創造したとするキリスト教の考えが主流だった19世紀に進化論を唱えたダーウィンの存在は英国でも別格。地元のロレイン・ダイヤーさんは「ダーウィンは町の誇り。世界中の人に観光に来てほしい」と声を弾ませた。
13日には種の起源が執筆されたロンドン郊外の旧宅も改修を終えて公開される。