静岡市は12日、市内の40代の男性が渡航先の中国で入手した、国内で承認されていない中国製強壮剤「性欲王」を帰国後に服用し、低血糖による意識障害を起こしたと発表した。男性は6日間入院し回復したという。
市によると、男性から回収した1錠から、1日の最大使用量の7倍を超える医薬品成分「グリベンクラミド」などが検出された。人によっては重大な健康被害を起こす恐れがあるとしてホームページで注意喚起するとともに、各都道府県や厚生労働省に連絡した。
グリベンクラミドは糖尿病治療薬として「オイグルコン錠」の名前で承認されているが、1日の最大使用量は10ミリグラム。男性は昨年8月に中国で同強壮剤を知人からもらったといい、今月1日夜に2錠を1度に服用した後、ふらつくなどの症状が出たという。