振り込め詐欺対策を進めている警視庁は12日、だまし取った金を現金自動預払機(ATM)から引き出す「出し子」10数人の写真を金融機関やコンビニのATM周辺に張り出すと発表した。
16日以降、金融機関などに協力を呼び掛け、東京都内に1万1000カ所以上あるATM周辺に順次掲示してもらう方針。
これまでは警視庁のホームページで、店舗の防犯ビデオに写った出し子4人の写真を公開しているが、16日に新たに成人の出し子とみられる10人以上の写真を公表。指名手配犯のポスターのように全員を1枚のA4サイズの用紙に印刷し、ATM近くの目立つ場所に張り出してもらう。
警視庁振り込め詐欺緊急対策本部は「顔写真に心当たりがある人から情報提供が期待できるほか、犯行グループをけん制する狙いもある」と話している。