米空軍と航空自衛隊は12日、津波により多数の島民が沖に流される被害が生じたなどとの想定で、沖縄県うるま市の浮原島訓練場で共同救助訓練を行った。訓練は1979年以降25回目で、日米の隊員約300人が参加した。
被害発生の連絡を受け、米空軍と空自のヘリコプター、航空機が沖縄本島東方約7キロにある浮原島の沖合にゴムボートを投下。海面に降下した救難隊員が、被災者役の隊員25人をゴムボートに引き上げるなどして救出し、同島まで運んだ後にヘリで米軍嘉手納基地(同県嘉手納町など)に搬送した。
視察した空自航空救難団司令の滝脇博之空将補は「通信方法や専門用語、装備品の違いを学び、能力と連携の向上を図ることができる」と意義を強調。米空軍第31救難中隊司令官のジェイソン・パイファー少佐は「今後も空自と連携を深めたい」と述べた。