2009年02月11日(水) 18時53分
<将棋>王将戦第3局、深浦勝ち2勝1敗に(毎日新聞)
栃木県大田原市のホテル花月で10日から行われた第58期王将戦七番勝負(毎日新聞社、スポーツニッポン新聞社主催)の第3局は11日午後6時49分、111手で挑戦者の深浦康市王位(36)が羽生善治王将(38)を破り、対戦成績を2勝1敗とした。残り時間は深浦20分、羽生3分。第4局は18、19日、大分県日出町の別府湾ロイヤルホテルで行われる。
深浦が緩急自在の指し回しをみせ、第2局に続いて快勝。王将初獲得に向けてリードを奪った。
羽生が先手の飛車を抑え込もうとしたのに対し、深浦は積極的に局面打開にいった。角を切ってから7七銀(67手目)としたのが巧みな手順だった。
その後、深浦は飛車を6筋に転じて活用し、際どく攻めをつないで羽生の玉を寄せきった。終了図で後手には受けがなく、先手玉は詰まない。
両者にとって本局は通算50局目。対戦成績は25勝25敗と全くの五分になった。【山村英樹】
◇65手目は仕方なく
深浦王位の話 6二角成(65手目)は仕方がなく指した手で自信があったわけではありません。攻めきるのは大変でしたが最後は自玉が詰まないので勝ったと思いました。
◇終盤つらい展開に
羽生王将の話 指してみたかった作戦でしたが、飛車を抑え込んでも、どれくらいの効果があったのか。終盤はちょっとずつつらい展開で何が問題だったか分かりません。
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第3局の中継盤面
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090211-00000023-mai-soci