2009年02月11日(水) 18時30分
山火事の死者、300人も=被害地域の状況、徐々に判明−豪(時事通信)
【シドニー11日時事】オーストラリア南東部のビクトリア州で発生した大規模な山火事で、捜索が進んでいない地域の状況が徐々に判明し、犠牲者が181人(11日夜時点)から大幅に増え、300人に達するとの見方が出てきた。
州都メルボルンの北東約100キロにある人口約500人のメアリーズビルは町の大部分が焼失した。警察は放火の捜査を優先し、豪ABCによると、確認された死者は15人にとどまっている。これに対し、ブランビー州首相は11日、「最大で100人が亡くなったとみられる」と語った。
また、これまで火災で近づけなかった地域があることから、警察幹部は同日、「死者数は今後大幅に増える可能性がある」との見方を示した。
一方、現地からの報道によると、7日に発生した山火事は11日午後時点、23カ所で延焼。約4000人の消防隊員が消火活動に当たっている。1部地域では火の勢いは衰えず、当局は周辺住民に警戒を呼び掛けている。
延焼面積は東京都の2倍近い約40万ヘクタールとなり、約1000棟の家屋が焼失。避難住民は約7500人に上っている。
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