2009年02月11日(水) 18時25分
<卓球>岸川、藤沼がV 福原は決勝で敗退 日本トップ12(毎日新聞)
卓球の「ジャパントップ12大会」は11日、東京・代々木第2体育館で全日本選手権(1月)上位選手や世界選手権(4月28日開幕、横浜アリーナ)代表ら男女各12人が出場してシングルスで争われた。男子は、岸川聖也(スヴェンソン)が決勝で全日本選手権3連覇中の水谷隼(明大)を4−0のストレートで破り初優勝した。
女子は、藤沼亜衣(日立化成)が決勝で福原愛(ANA)を4−2で降し6年ぶり2回目の優勝。全日本選手権3連覇の平野早矢香(ミキハウス)は、準決勝進出者を決める第1ステージで敗退した。優勝者は100万円、2位は50万円の賞金を獲得した。
▽福原愛 決勝は技術的なものより頭(戦術)の問題で負けた。世界選手権までやるべきことをしっかりやり、自己最高成績(03年にシングルスでベスト8)を上回りたい。
○…男子決勝は、北京五輪や今年の世界選手権でダブルスを組む岸川と水谷が対決。岸川が第2ゲームで土壇場から逆転するなど粘り、全日本選手権準々決勝で水谷に競り負けた雪辱を果たした。
岸川は「常にミスの少ないプレーを目指している。それがいい形で出た」と満足感。水谷も課題のバックハンドを多用するプレーを試み「今回は内容重視。そういう意味ではよかった」と納得した。2人のペアは07年の世界選手権でベスト8。横浜開催の今年は「メダルを目標」と声をそろえた。
○…世界選手権男子代表の大矢英俊(青森大)は、今春の入部が内定していた日産自動車の休部が9日に発表されたばかり。「就職先のことで頭がいっぱい」というなかで果敢に戦ったが第1ステージで敗退。「こんな時だから勝ちたかった」と悔しがった。
休部を知らされた9日夕はナショナルトレーニングセンター(東京)で合宿中。同じ日産に内定していた選手4人で深夜まで話し合ったが当然めどは立たず、夜も眠れなかったという。
卒業間近とあって新たな所属先探しを急いでおり、今大会には心配した父・謙治さんも郷里の三重県から訪れた。「まさか急に来るとは。卓球がやれるところを探したい」と焦りものぞかせた。
◆卓球記録
【男子】 ▽準決勝 岸川聖也(スヴェンソン)4−1上田仁(青森山田高)、水谷隼(明大)4−0吉田海偉(グランプリ大阪)▽決勝 岸川4−0水谷
【女子】 ▽準決勝 藤沼亜衣(日立化成)4−0渡辺裕子(ミキハウス)、福原愛(ANA)4−0田勢美貴江(十六銀行)▽決勝 藤沼4−2福原
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